いつも一人は山頭火だけだろうか。物の溢れている現代でも、人と人とのつながりの薄い現代人もいつも孤独感は拭えない。それ故に山頭火は、俳句を道連れに歩き続けたのであろう。(ちとせ)
童謡「赤とんぼ」の唄を思い出します。この曲にのせて、この山頭火さんの句を詠んでみたいと思ったりします。
いつも一人の山頭火さん、夕焼け小焼けをバックに群れをなして飛んでいる赤とんぼを、どんな気持ちで眺めたのでしょうか。懐かしい、何故か明るい風景の中に、やっぱり淋しさを感じてしまいます。
この句は、庵を結びたかった川棚温泉で詠んでいます。いつも一人の山頭火さん、夕焼け小焼けをバックに群れをなして飛んでいる赤とんぼを、どんな気持ちで眺めたのでしょうか。懐かしい、何故か明るい風景の中に、やっぱり淋しさを感じてしまいます。
今、一草庵には、スイスイと赤とんぼが飛んでいますよ。
ある俳人は、「赤とんぼがひとつ、肩にとまっている。私の孤独を、赤とんぼがなぐさめてくれる」
そんな感想を述べています。
私たちの合言葉、それは「いつも皆で山頭火」。
山頭火句の英訳を紹介しておきます。
I'm used to being alone
the red dragonflies 宮下恵美子
曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ 山頭火
山頭火、下関川棚を去って、故郷の近く小郡で其中庵を見つけます。(昭和7年9月20日のこと。)
その時の句です。
一草庵にも彼岸花が咲き始めました。
赤い曼珠沙華、白い曼珠沙華と萩 |
H23.9.25撮影 |