今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2009年10月12日月曜日

「第18回全国山頭火フォーラム in 松山2009」 山頭火映画祭

  「山頭火と映画」について説明です。
①映画監督・伊藤大輔が建てた家が、実は一草庵だった。
②唯一のお隣さんが、伊藤大輔のお母さんで、映画の招待券をもらって
松山の大街道で、山頭火は、毎月好きな映画をみていたようです。
(今回上映する「宮本武蔵」も昭和15年8月に山頭火が観た映画です。)
③昭和9年の日記に、<待望の「街の灯」を見た、やはりよかった、チャップリンの本質にふれたような思いがした>と記しています。
山頭火は、映画が好きだったようですね。
このような幅広い教養は、俳句にも影響しているはずです。
④熊本で生計を立て直すために、「三八九(サンパク)」という雑誌を出すのですが
その雑誌に、日本で初めて上映された、ロシア映画「アジアの嵐」を紹介しています。
ちなみに山頭火は、早稲田時代、ロシア文学を勉強しツルゲーネフの本も翻訳しています。

☆「アジアの嵐」 少ない言葉で、モンタージュ技法をつかい、表現力豊かな監督プドプキンのすぐれた映画でした。

☆映画「宮本武蔵」のフィルムは、70年前のアメリカから帰ってきたものです。
音が少しよくなかったようです。
稲垣監督が、撮影に宮川一夫を採用しています。
稲垣の指導をうけ、認められ、世界の宮川一夫へと育っていくのです。
(著書「キャメラマン一代 宮川一夫」より)

宝塚音楽学校から 日活に採用された宮城千賀子の第一作映画です。