今週の山頭火句

今週の山頭火句 すわれば風がある秋の雑草  山頭火

2008年10月11日土曜日

道後山頭火の酒「一浴一杯」誕生。

2008年10月11日、山頭火69回忌が、「道後坊っちゃん広場」で開催されました。
「山頭火への献酒の催し」
道後山頭火さんのお酒「一浴一杯」鏡割りと舞いの調べ」 です。その様子を写真で。
①道後山頭火の酒「一浴一杯」鏡割り
各新聞社社長、テレビ局の会長、専務、常務も駆け付けてくれた。 子規記念博物館の館長竹田美喜さんも。

②特別参加してくれた中村松山市長のあいさつ
三味線の山田高子さん他
③踊ってくれた松山芸者の千代鷺、八千代鷺さん、バックには山頭火さんのご位牌。

2008年10月4日土曜日

「第17回全国山頭火フォーラム in やまぐち」

平成20年10月4日、5日 「全国山頭火フォーラム in やまぐち」に参加。

詩人北川透氏
生前の山頭火と親交のあった和田健さん
詩人北川透氏による「山頭火、童謡詩人の誕生」のお話がありました。

「分け入つても分け入つても青い山」の句が紹介され、
「歩いても歩いても青い山」 では平凡でつまらないと、
「分け入つても」という言葉が、力強いですとのこと。

分け入つても分け入っても 山頭火の解くすべもない惑いは消えていません。

その後、分け入ったあと、
「分け入れば水音」の句ができています。
分け入って、そこに水音を見つけるのです。
きれいに流れるせせらぎ、水そのものではなく水の音、音を感じるのです。

尾崎放哉の
「咳をしても一人」の句よりも、
放哉に和して つくった山頭火の
「鴉啼いてわたしも一人」の句の方がいいという持論を述べられました。

放哉の句は、ほんとうに一人ぼっちで、淋しい限りでそこには誰もいないと。

山頭火の句には、カラスが出てきたり、コウロギがいたり
蝶やトンボが必ず登場します。
石寒太だと思ったけれど、山頭火の句はバックに「明るさ」がある、放哉の句はただただ「暗い」と。

山頭火の句は淋しさの中に、ユーモアとその向こうに希望を求める明るさがある。
そのように思えました。

ちんぽこもおそそも湧いてふれる湯 湯田泉句

 









 左:山頭火句碑 音もなつかしい流れをわたる (山陽自動車道、佐波川サービスエリア) 
                                      右:句碑裏の山頭火うしろ姿のシルエット